「死ぬということ」も、来年早々の寄贈発送で一段落し、「250年後……」のブックレット(小冊子)作成に次いで「日本に……」のブックレット作成、さらには「Taike Tomekichi」の単行本発行に向けて「出版部門」は動き出しております。
来年はUTAブックも、「いよいよ次のステージの幕があがる」と、準備におおわらわなわけですが、出版とともに注目すべきは、「ZOOM」の利用を定着化・活性化させたいということ。音声データ、動画データを主としたデジタルライブラリーの運営もあり、これを3人のスタッフでこなしていくわけですが、忙しいといえば忙しいし、楽しいといえば楽しい、ワクワクするような仕事でもあります。
閑話休題――こう書いて「それはさておき」と読ましたいわけですが、この言い回しが、最近は妙に気に入っており、仕事も「閑話休題(かんわきゅうだい)」の時間を取りながら、次の世代というか、次の時代への移行を進め、来世、来来世、250年後に向けての土俵づくりを念頭に置き仕事を進めていきたいと思っております。
えらく長い前置きになりましたが、そこで人並みに新年の豊富でも語ってみようと、ブックのするべき仕事をまとめてみました。
1、本づくり 2、デジタルライブラリー
3、瞑想会のお手伝い 4、地域とのつながり
5、アメリカとのつながり
これがUTAブックの仕事の全体像だと思っています。
で……それぞれについてみていくと、まずは、肝心かなめの本づくりから。これは冒頭にも述べましたように、ここしばらくの間に書店配本を止め、出版流通の弊害から抜け出そうとしております。このことで必要な数の本だけを製作するという方向へ大きく方向転換しています。その柱となるのが、図書館寄贈と受注生産、オンデマンド出版による無在庫方式。これによって3ヶ月ごとに新刊を発行しなければならないという縛りから抜け出せ、不要な在庫に圧迫されることもなく、必要なときに必要な本を出せる体質に代わりつつあります。
要は身軽になろうというわけです。
これによって、一般の読者を対象にした単行本の発行は年1回におさえ、次年度は「Taike Tomekichi」の発行を予定しております。
これに対し、UTAの仲間を対象にしたブックレット(従来の小冊子)については、「UTAの輪の中でともに学ぼう」を100項目ごとに随時発行。さらに企画もの、つまりテーマを決めて皆さんに原稿を募集し、塩川香世さんのメッセージと、テーマに合わせたコラムとを編集発行していこうとするものを、年に4回、出していきたいと思っております。次回は沈み行く日本に思いを向けていただく企画「日本に……」を予定しています。
これについては、年末12月31日が応募原稿の締め切りになっております。12月28日現在で、おおよそ40件ほどの申し込みとなっております。ご自分の、今住まれている場所への愛着、また思い入れの強い日本の地域、さらには日本全体について、それらが将来なくなってしまうことを想定し、瞑想の中で出てきた思いを寄せていただきたいと思います。集まりが少ない場合は、追加募集も考えております。ご投稿をお待ちしています。
2番目のデジタルライブラリーは、セミナー、瞑想会の音声や動画資料を蓄積、紹介しておりますが、ほかにも活字データの保存、紹介にも力を入れていきたく、冊子や絶版になった書籍データも収録していく予定です。さらに最近では、塩川香世さんのご提案で、ユーザーの方の反省原稿や瞑想での体験などの投稿も掲載するようになっておりますので、ぜひご活用ください。
3番目の「瞑想会のお手伝い」と4番目の「地域とのつながり」、さらに5番目の「アメリカとのつながり」は、一続きのもので、これからのUTAブックの活動の大きな課題となっていることです。
どうしても地理的な隔たりは、3次元世界においては大きなハンディとなります。瞑想会も、地域のグループとして捉えられ、これら各地域の点が集合されるのは総合セミナー等のセミナー会場のみとなってまいります。
ブックでは、これまでZOOM瞑想会等によって地域(点)と塩川香世さんをつなぐことに力を入れてまいりましたが、「点」ではなく、かといって「点」と「点」をつなぐ「線」でもなく、「面」として、つまりは、塩川香世さんを同心円にした「UTAの輪」という広がりとして捉え、塩川香世さんのお手伝いをすることで、これらをつなげるお世話をしていけたら、これに勝る仕事はないと思っております。
これからのUTAブックの活動は、このことをベースにして、本づくりも、冊子づくりも、セミナーの記録も進めてまいります。よろしくご指導のほどをお願いして、年末のご挨拶とかえさせていただきます。
今年一年ありがとうございました。皆様のお力添えのおかげで、ふつつかですが、何とか仕事をさせていただくことができました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。(桐生敏明)