「第二の人生」の音訳CD
「第二の人生」の音訳CDをプレスするに当たり、前回の「営業日誌」でも紹介したのですが、ただ音を聞くだけのCDだけでなく、文章を読みながら聴けるようにしたいとPDFに音声を埋め込んだファイルも、販売用CDの中に用意しました。
勿論、今まで通りに音だけを聞いたり、ファイルとしてMPプレーヤーに取り出すことも出来ます。要は、下記にあげた2つを選んで使うことができる仕様にしたということです。
販売価格は、500円で変わりません。

1.Daisy図書「第二の人生」(日本ライトハウス音訳)=従来の仕様
 デイジー図書とは、CD−ROMに世界の点字図書館で合意したフォーマットによって、音声情報を記録しています。データ圧縮技術を利用することにより、CD1枚に最長約60時間の録音が可能になりました。
 DAISYとは、Digital  Accessible  Information  SYstemの略称です。
編集にはコンピュータが使用され、デイジー図書編集専用のソフトウエアを使用し、頭出しに必要な階層付けやページ情報などの、目次検索情報を加えることにより、数々の頭出し機能などを使用することができ、快適に目的の部分を検索することが出来るようになりました。
 このCD図書は、CD-ROM形式となるため、通常の音楽用CDプレーヤーではお聞きになれません。再生には専用のプレーヤーかWindowsパソコンが必要になります。
(MP3対応プレーヤーか、一部を除きDVDプレーヤーでも再生が可能です。)
 
2.音声埋め込みPDF版「第二の人生」=今回、追加した仕様
 「第二の人生」の全文が音声と共に、PDF(アクロバット形式)で収録されています。
各章の「見出し」部分が、黒の細罫線で囲われています。この部分をクリックしていただくと、音声が再生されます。文字を追いながら耳で聞くことができ、視覚と聴覚を使った読書がお楽しみいただけます。
 利用するには、アクロバットリーダーのインストールされたパソコンが必要です。
(ただし、普通は何もしなくても「アクロバットリーダー」は、すでにインストールされている場合の方が多いです。営業日誌−11月28日付け−のページ下段にお試しのページを用意しています。アクセスして試してみてください。万一、インストールされていないようでしたら、下記のURLにアクセスすれば、インストールができます。
http://get.adobe.com/jp/reader/

何人かの人に試してもらいましたが、「目で読みながら耳から聴くことが出来、すごくいい感じだ」という感想を頂いています。商用につくったものではないので、あまりスマートには出来ていませんが、自分でも、ただ本を読むより、心に響いてくるなあと、自画自賛しています。
| 新刊情報 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
「第二の人生」音訳マスターCDが完成しました

今日、日本ライトハウスから「第二の人生」音訳が完成し、マスターCDが送られてきました。
と同時に、全国の視覚障害者施設100館に、日本ライトハウスから寄贈用CDが発送されています。
このマスターCDをプレスし、販売用の「第二の人生」CDを製作するわけですが、プレス作業に先立ち、試聴用のファイルを作ってみました。
試聴用は、試験的に本文のPDFから音声が出るよう作ってみましたので一度試してみてください。

「第二の人生」PDF画面

これが下記のURLにリンクしたとき、出てくる画面ですが、章のタイトル「1.人生の前半部分の後始末を……」が、黒の細枠で囲まれています。この部分をクリックしていただくと、音声が流れます。
音声を止めたいときは、画面右上に「Adobe Acrobat - メディア」という「ウィンドゥ」が表示されています(下記写真)ので、このウィンドウの×ボタンをクリックしてください。

音声ボタン

では、下記のURLにアクセスして試してみてください。

http://uta-book.com/last_chance/last_chance_demo03.pdf


商品の完成は、第2回UTA会の開催日になります。会場へ持参しますので、UTA会場でご購入ください。なお老婆心ながら、販売用CDは音声のみの仕様となります。

| 新刊情報 | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
「お母さん、ごめんなさい」が完成しました!
「お母さん、ごめんなさい」完成今日、「お母さん、ごめんなさい」が完成し、UTAブック事務所に到着しました。写真は、事務所玄関前に積まれた新刊の山です。最近、写真づいていまして、何にでもすぐカメラを向けてしまいます。トラックの運転手さんとフーフーいいながら荷下ろししたのですが、終わるなり、荷物の山にカメラを向けてしまいました。

このあと、予約を頂いている書店に荷出しの作業を一日がかりで行いました。夕方5時に運送業者さんに荷物を託しましたので、早いところでは、今週末から来週頭にかけて、店頭に出るかと思います。

ところでお詫びがあります。僕の早とちりで、今回の「お母さん、ごめんなさい」は、UTA会員の皆様への交付はないと書きましたが、今日、事務局の中村さんに話を聞くと、「全国図書館への寄贈は、今回、予算がありません」ということで、会員の皆様への配布は実施されるということです。決して本屋を動かしたいがために、故意に間違えたのではありません。しかしチョンボはチョンボ、申し訳ありません。会員の方への発送は、週明けからゆうメールで実施します。到着までしばらくお待ちください。
 
| 新刊情報 | 21:01 | comments(1) | trackbacks(0) |
神宮皇后の里「高の原」の営業
 歌姫西瓦窯出土軒瓦

歌姫西瓦窯出土軒瓦「高の原」は、平城京の北に位置するベッドタウン。近鉄京都線で「大和西大寺」→「平城」→「高の原」となるわけで、「高の原」の駅名も、万葉集の
「秋さらば 今も見るごと 妻ごひに 鹿鳴かむ山ぞ 高野原の上/長皇子」からとったものと言われる。昔で言えば、平城京の北のはずれに当たるのだろうか。

一つ手前の駅「平城」には「神宮皇后陵」があり、この「高の原駅」の近辺には、平城京に瓦を供給した「歌姫瓦窯」や「歌姫西瓦窯」という瓦窯址がある。
現に、駅に着くなり、上の写真のようなモニュメントに迎えられた。

ところで「高の原駅」を降りて驚いたのは、瓦窯址のモニュメントのせいではない。巨大なイオン・ショッピングモールの威容が駅前の景観を圧倒していたからだ。
そして、まるでイオンモールの背景画のように、高の原中央病院や「サンタウンプラザすずらん館」がある。イオンモールが、日常から遊離したよそ行きの雰囲気で、サンタウンプラザのほうは、日常的な生活の匂いを醸し出している、そんな雰囲気だ。

たつみ書店目指す「たつみ書店」は、そんな生活臭のある「サンタウンプラザすずらん館」の2階にある。UTAブックの本もよく注文が入るので、一度、挨拶がてら様子を見に来た次第だ。
というのも、奈良で拠点となるような書店をつくりたいという思いがある。大阪は「紀伊國屋書店」さんや「旭屋書店」さんが、京都では「ジュンク堂書店」さんが拠点になってくれている。
UTAブックのある奈良にも拠点となるような書店がつくれれば、そう思って、奈良の書店巡りをはじめた。
「たつみ書店」さんは、よく注文を頂くのだが、来てみると売り場の構成が、婦人雑誌、コミック、参考書が主で、UTAブックを置ける場所がない。かといってイオン3階に入っている未来屋さんも、売り場面積は広いが、棚の構成をみると、精神世界や宗教書の類を故意にはずしている、そんな店の姿勢を感じる。
「たつみ書店」さんはあいにく店長が不在で、話が出来なかったが、広さの関係で全点は無理だろうが、主要なもの何点かと新刊を置いてもらえたら、生活の中で使う書店さんだけに、返って人の目に触れる機会は多いかも知れない。これは再チャレンジしてみる。
これがうまくいけば、法隆寺のブックトピアさん、王寺のキャップ書店さん、旭屋書店学研奈良登美ヶ丘店さんと共に、ベッドタウンでの展開は、まずはOKとしないといけない。
あとに残るのは、中心部に拠点となる書店づくり。この課題が残る。一つの可能性として近鉄奈良駅近くのビブレ地下に、啓林堂さんが500坪の書店を11月27日にオープンするが、これに当たってみる必要があるだろう。オープン当初は忙しくて相手にされないだろうから、12月に入ってからでもチャレンジしてみようと思う。
| 出張紀行 | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
自転車営業3日目 法隆寺から生駒へ

馬見丘陵公園
              (馬見丘陵公園・北エリアの自転車道)

斑鳩に阿波という地名今日は、奈良の自転車営業3日目。まずは「ブックトピア法隆寺店」さんを訪ね、次いで、昨日に引き続き「キャップ書店王寺店」に行き、ここで自転車から近鉄電車に乗り換え、生駒の「旭屋書店イオン奈良登美ヶ丘店」を訪問した。

いつものように馬見丘陵公園の自転車道を抜け池部まで走り、法隆寺インターから大和川を越え、斑鳩の地へ入る。ここから5号線へ入ると、狭い国道を乗用車やトラックがひしめき、自転車で横を走るのはちと憂鬱。そこで、5号線に出る手前で、東へ迂回してみることにした。
これが間違いのもと。一歩、大通りを離れるや、道が細いだけでなく、やたら袋小路が多い。行っては戻り、行っては戻り……その上、T字路が多く、道が直角に曲がるのでなく、鋭角だったり鈍角だったり、すっかり方向感覚が狂ってしまう。まるで戦国時代の城下町。外敵の進入を想定した町割りのようだ。

5号線に出ようと、焦るがなかなか迷路から抜け出せない。そのうち「素戔嗚尊神社」という薄暗い神社へ出た。興味があるが、まずは仕事と先を急ぐ。「一体、素戔嗚尊神社なんて、全国でいくつあるんだろう」、そんなことを考えながら走っていると、やっと明るい雰囲気の道へ出た。電柱の住所表示に「阿波一丁目」とある。斑鳩へ来て「阿波」の地名? 「ここも四国の人たちが移り住んだのかなあ」そんなことを思ってもみた。しかし、帰って「奈良の地名由来辞典」で調べてみると、これが大違い。

簡単に言うと、昔は斑鳩地域全体を「飽波郡」と言ったようだ。正倉院の幡に「阿久奈弥評(あくなみこほり)、近世は「悪波(あくなみ)」とあり、「あくなみ」の「あく」というのは低湿地のアクツ(圷)の略語であり、「ナミ」は連なることを意味したという。この地は大和川をはじめ大和諸川の合流地にあたっており、常に水害を受けた地だという。天平19(747)年の「大安寺資材帳」には、聖徳太子宮居について「飽波葦墻宮(あくなみあしがきのみや)」とあり、「あくなみ」が「阿波(あなみ)」となり、音読され「阿波あは}」となったというのだ。

それにしても、聖徳太子さん、どうしてこんな洪水の絶えない低湿地に斑鳩の宮を造営したのだろう。

またまた横道に逸れたが、なんとか5号線に出、「ブックトピア法隆寺店」にたどり着くことが出来た。店内を探すと、正面奥の「宗教書」のコーナーに「意識の流れ」をはじめ、UTAブックの主要な5点ほどがキチンと並べられてある。店の人をつかまえ話を聞くと、この近くに住んでおられる方が、人に「本」を勧めるとき、「この店にあるから」と話されるようで、そのために「この店に置いてほしい」と頼みに来られたのだという。その方は、時々来られ、なくなっている本があると、注文し補充してくださるという。しかも、「返品はしないでほしい。いよいよ動かなかったら買い取るから」とまで言ってくださっているという。店の方にお礼を言い、新刊の案内チラシを渡す。彼女は「自分は仕入の権限がないので、必ず店長に渡し、来られたことを伝えておく」と言ってくれた。
店員の方は、「それに、いつもの方がまた来られると思いますよ」と付け足された。
「いつもの方」、本当にありがとうございます。

竜田川

竜田川法隆寺から5号線をひたすら西へ走り王寺を目指す。先ほどの迂回の失敗に懲りて、今度は5号線から逸れないように気を付ける。やがて「竜田川」へと出る。

「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」

あの百人一首で有名な「竜田川」が、王寺と法隆寺の間にあったなんて、この時まで知らなかった。というより意識することすらなかった。これが車で走っていたら、きっと気付かなかったろう。現に女房の運転する車で何度か通ったことのある道なのだ。
自転車を降り、写真休憩とする。

さて、ここから5分ほど走ったところが「大和川」。この川の真ん中で「斑鳩町」と別れ、「王寺町」へ入ることになる。
「キャップ書店王寺店」は、王子駅前のリーベル王寺東館にある。昨日、訪問したときは店長不在で、新刊の案内書だけ託してきたが、ここも読者の方の協力でUTAブックを全巻並べて頂いており、一度、店長に挨拶だけはしておきたかった。このため、再度来店した訳だが、今回はうまく店長とも会えた。若い気のいい店長で、お礼も言えたし新刊20冊も積んでもらえることとなった。

協力していただいた読者の方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

ここ「王寺」で自転車は、公営の駐輪場へ預け、近鉄電車で「生駒駅」を経由し、「学研奈良登美ヶ丘駅」を目指す。目的地の「旭屋イオン登美ヶ丘店」へは午後4時過ぎに着く。ここはスムーズに店長とも会えた。店長は、すぐさま旭屋他店での販売状況を調べてくれ、大阪市内での活発な動きを知り、新刊については即決していただき、「他のシリーズも置くように検討するから少し時間をください」と、ほぼOKとなった。意気揚々とイオンをあとにしたのが、もう5時前。これから「高の原」へ回るのは、ちと厳しい状況。「たつみ書店」へは、明日行くことにしよう。

今回の営業で、奈良県下最大級(売り場面積500坪、40万冊の品揃え)という「啓林堂書店ビブレ店」が11月27日にオープンするという情報を得ました。ぜひ、この店にも置いてもらえるよう、頑張ってみたいと思います。

| 出張紀行 | 19:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
奈良市内の営業、自転車でチャレンジ
河合町役場

池部駅と河合町役場「お母さん、ごめんなさい」、著者の本田さんは奈良の方。ならば、この際、奈良がいまいち弱いので、奈良の書店を回ってみようと、まずは奈良市の中心部を目指すことにした。事務所のある広陵町からは、奈良市内に電車で出るのは乗り換えがややこしい。
万歩計の上の話だが、東海道を踏破したところで、妙な自信もあって愛車の自転車でいざ出陣と決め込んだ。

まず通い慣れた法隆寺への道を走る。途中、河合町役場前で休憩するが、これがまた役場とは思えない立派な庭園を有し、古い民家のような門構えを持った、まるで豪農の屋敷のような一風変わった役場。(写真上は、左が河合町役場の門と庭園。右が近鉄「池部」駅)。調べてみれば、それもその筈、この施設、大正末年に森本千吉氏が構築し、「豆山荘」と名付けた建物だという。 森本千吉氏といえば、明治から昭和初期に活躍した実業家で、大正7年、生駒鋼索鉄道を興し日本初のケーブルカーを運行させ、奈良盆地を横断する大和鉄道の経営に当たり日本鉄道史に名を残す人物。その後、この建物、財界の吉川京松氏が譲り受け、昭和23年頃には旧河合村役場として寄贈されたものだという。

大和川を渉る

河合町役場の日本庭園でしばしの休憩をとった後、法隆寺インター目指して転がるように走り、インターの交差点を越えると、後は大和川(写真)を渉る。

「西穴闇」なんて読む?ここで問題です。右の写真は法隆寺インターの手前の交差点で撮った交差店名を示す標識です。さて、なんと読むのでしょう?(読み方のローマ字表記は消してあります。)
奈良には、他にも読みにくい地名がたくさんあります。次は僕の選んだ奈良難読地名ベストファイブ、一体いくつ読めるか挑戦してみてください。

1.蛇穴(御所市)、2.五百家(御所市)、3.平群(生駒郡)、4.神殿(奈良市)、5.京終(奈良市)

頭の体操が終わったところで、法隆寺から奈良市までは、「奈良自転車道」(写真)という全長22kmの道をひたすら走り続けるのみ。

奈良自転車道

大和郡山城しばらくは富雄川に沿ってのんびりとサイクリング気分。やがて大和郡山の町中へと入り、市内の急な上り道をフーフーいいながら漕ぎ続け、登り切ったところに小高い丘と周りを取り囲む堀跡が見えてくる。
ここからの眺めは、堀に囲まれたこんもり茂った小山としか見えないが、坂道を下りきると、右手に忽然と聳え立つ城郭が姿を現す。蕉門十哲の一人森川許六が「菜の花の中に城あり郡山」と詠んだ大和郡山城だ。
天正8年、筒井順慶が織田信長より与えられ、砦規模の城を本格的な戦国城郭へと修築した名城といわれる。ここでしばしの休憩をとり、大和郡山城の雄姿をカメラにおさめる。

ここでハプニング発生。自転車道を見失ってしまった。自転車道は、その目印として道がグリーンに塗られている。これを頼りに進んできたわけだが、町中に入るにおよんで、いつしか目印になる緑色の道路が消えている。パトロール中だろうか、婦人警官と若い巡査の二人連れがカメラとメジャーを持ってなにやら作業中。
「奈良自転車道に沿って走ってきたんですが、郡山市内に入って迷ってしまったみたいです。」
二人とも、奈良自転車道の存在を知らなかった。自転車道の問答に焦れったくなったのか、若い巡査が「一体、どこへ行きたいんです?」と聞いてくる。
「奈良市内です。」
「ああ、それならそこの角を曲がると秋篠川へ出るから……」
「秋篠川へ出ますか。じゃあ、あとは分かります。」
奈良自転車道は、秋篠川に沿って走っている。秋篠川に出たらこちらのもの。「気を付けて行ってください」の声を背中に聞きながら、再び奈良自動車道への復帰を目指す。

何屋さん?

ところで、この店、何屋さんだと思います。角を曲がるなり、いきなりこんな古風な店に出会ってしまいました。入り口に下げられた箒のような、はたまた巨大な筆のような、たぶん看板がわりのものだと思うんですが……。気になるので自転車を止めて中を覗かせてもらうと、麻糸やロープや畳の糸などを扱うお店でした。

朱雀門から大極殿を望むこんな調子ですから、朝10時前に出発したんですが、唐招提寺に着いたのは12時前。ここで休憩して、新装なった「天平の甍」を眺め、1時前には平城宮跡に到着しました。
ここまで来ればイトーヨーカ堂奈良店は目と鼻の先。その4階には目指すクマザワ書店がテナントとして入っています。
しかし、やっと着いたというのに、店長は昼食休憩に出たあと、1時間は帰らないと言います。やむなく平城宮見学と洒落込みます。
左の写真は、朱雀門から、最近完成したばかりの大極殿を眺めたところです。来年開催される「遷都祭」に向けて急ピッチで工事が進められていました。

ところで朱雀門の近くで、次のような歌碑を見かけました。「あをによし 寧楽の都は 咲く華の 薫ふがごとく 今盛りなり」

この歌碑の「薫ふがごとく」という句を見て、ついついお下品な話を思い出しました。
それは「おなら」(屁)の語源についてです。
朱雀門近辺の歌碑「おなら」は、「鳴らす」に「お」をつけた女房言葉が語源ですが、こんなことも言われています。宮仕えの女房連中が、「屁」というのはいかにも無粋、なにかかわいい言い方はないものかと無駄話をしていますと、一人の女房が『いにしへの 奈良の都の八重桜 今日九重に匂ひぬるかな』という句をもじって「匂う」と「奈良」をかけ、それに女房言葉の「お」をつけて「おなら」というのはいかがでしょう、と提案した。「それはかわいい。そのうえ気品もある」と、以後、「屁」のことを「おなら」と言うようになったということです。嘘のような本当の話。えーっ、何か嘘くさいって……。「おなら」だけにくさいのは付き物ですが、まじめな話、「いにしへ(屁)」「八重(や屁)」「九重(ここの屁)」「匂ひ」などを含めて「おならに洒落ている」という学説だってあるそうです。

臭い話は程ほどにして、そろそろ店長も帰った頃あい。再度、チャレンジしてみましたが、結果はあまり思わしくありませんでした。店長には面談できました。若い気のよさそうな店長でしたが、「じゃあ、すぐ新刊から置いてみましょう」という風にはならず、「マネージャーと相談して決めたい」と返事は保留となりました。「ローマならぬ、奈良も一日にして成らず」ということでしょうか。根気よく通ってみることにします。
このあと、近鉄奈良駅前の「若草書房」に向かいます。昔、エル時代には扱ってくれていた書店なのですが、立地はいいのですが、なにぶん店舗自体が狭く、同種の本のコーナーもなく、ほとんどが実用書と雑誌のみで、「今は置く場所がない」ということです。

今日の結果は芳しくなかったですが、これに懲りず、王寺、法隆寺、生駒の書店を今月中に回ってみたいと思っています。

※写真の「西穴闇」は「にしなぐら」と読みます。
1.「蛇穴」は「さらぎ」、2.「五百家」は「いうか」、3.「平群」は「へぐり」、4.「神殿」は「こどの」、5.「京終」は「きょうばて」と、それぞれ読むのですが、「五百家」は国道24号線の交差点表示に「五百家 RUKA」と表示されています。どちらが正しいか、今のところ未確認です。
| 出張紀行 | 21:11 | comments(2) | trackbacks(0) |
「第二の人生」の音声CDのご案内と「栞」の件
 1.「第二の人生」の音声CDの件

第二の人生今現在、日本ライトハウスで「第二の人生」の音訳作業中ですが、マスターテープ及び施設寄贈用のCDが11月末に出来上がってくる予定です。
これを元に、販売用をプレスする訳ですが、これに17日間ほどの日数がかかる予定です。
ということは、12月20日からの「第2回UTA会」に何とか間に合うかどうかということになります(間に合うように焦ってやっていますが……)。
こんな事情ですから、「第二の人生」については、事前予約を取らず、「第2回UTA会」会場で、おそらく2日目から、いきなり販売することになると思います。
UTA会に参加されない方で、御必要な方は、お申込用のホームページを用意しますので、そちらからお申し込みください。UTA会に参加される方は、予約なしで会場でお求めください。十分な数を持参します。

しおり2.栞の件
「お母さん、ごめんなさい」発行に伴い、新しい「栞」が出来てきます。「ご利用いただける方は、お申し込みください」と案内しましたが、読者の方から「UTA会会場で配布したら、送料もかからないのに……」というご提案いただきました。
「なるほど、そうですね」と、今更納得するような有様です。そこで、以降は、「UTA会に参加される方は、会場で受け取ってください。参加されない方は、お送りします」というように、申込方法を変更します。会場へは「足らない、どうしよう!」などということがないような数を持参するつもりです。
よろしくお願いいたします。
| 連絡事項 | 13:04 | comments(1) | trackbacks(0) |
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